Something Blue (A Wedding Portrait)

Something Blue (A Wedding Portrait)

2012-10-05

Painting on Authentic Japanese Paper 書画用色紙(和紙)への水彩の試み (追記あり)


The other day, I got a job from a Japanese tea master who lives in the same suburb (Tarragindi, Brisbane).
She asked me to paint on authentic Japanese paper pad which she has.
It's almost first time for me to do it, but sounds very interesting.

After I came back home, I started to paint it with my own way as usual. 
However, the paint spreads differently (much wider) from the water-colour paper pad that I usually use.
So I changed my mind and decided to just enjoy the feeling of it. 
You can recognise the effect of each painting, can you?

It's always exciting when you take on the challenge of trying something new.
I appreciate having such a beautiful opportunity this time.


















先日、同じブリスベンの郊外(Tarragindi)にお住まいになる 表千家のお茶の先生から、お持ちの書画用の色紙へ、何か夏らしい絵柄と冬らしい絵柄を描いてもらえないかとのご依頼を承りました。

早速 自宅へお預かりした5枚の色紙を持ち帰り、いつも通りに一気に描いてみたら、水彩絵の具の滲み具合が、通常使用している水彩紙(アルシュなど)と比べて随分違います。
引き続き、いつも使用しているラウニー製ハーフパン固形水彩絵の具で、紙質の違いを確かめてみることにしました。


通常、画用和紙は水彩紙(洋紙)に比べて液体の滲みが広がりやすくなっています。
今回、お預かりした書画用の色紙は、5枚中1枚だけがドーサ引きのものでした。


本画では、和紙への ”絵の具 滲み” を防ぐために、ミョウバンと(にかわ)の混合液である「礬水(どうさ)= ドーサ」を和紙に塗ります。
近年では、画用和紙や書画用の色紙などでも、あらかじめドーサ引きが施してあるものが市販されていたり、日本画で使用する岩絵の具の顔料にも、膠が含まれたものがあるので、表現のねらいによって紙や絵の具の選び方も変わり、使い方も様々です。
結局、あまり深く考えず滲み方の違いを楽しみながら、自宅の庭や近所から摘んできた草花などをモチーフにして仕上げてみました。

新しい試みはいつも新鮮です。
これから少し表現の幅が広がりそうです。
このような機会に恵まれたことにとても感謝をしています。

最後に...5枚の絵の中で、ドーサ引きの色紙は、さてどれでしょうか?
正解は、次回の投稿に掲載しますね。


※作品は上から順に、


Wild Iris(Fortnight Lily, Cape Iris)
ディエテス・イリディオイデス(アフリカアヤメ)
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:アヤメ科ディエテス属 常緑多年草
学名:Dietes iridioides
原産地:アフリカ(アフリカの東部、ケニアから南アフリカにかけて分布)

Glow Vine サリタエア・マグニフィカ 
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ノウゼンカズラ科サリタエア属 熱帯植物
学名:Saritaea magnifica
原産地:コロンビア


Hibiscus  ハイビスカス
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:アオイ科フヨウ属 熱帯植物
学名:Hibiscus hybrids (ヒビスクス)
原産地:ハワイ 

Camellia  カメリア(寒椿)
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ツバキ科ツバキ属 常緑低木
学名: Camellia hiemalis
原産地:日本


Camellia &  Dipping Cup for Soba (Buckwheat Noodles)
山茶花(さざんか)と蕎麦猪口
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ツバキ科ツバキ属 常緑低木
学名: Camellia sasanqua
原産地:日本


2012-09-30

GUINNESS' WORLD RECORD LIFE DRAWING ヌードデッサン会 - ギネス・ブックに挑戦



A while ago, I updated a story about life drawing class in Brisbane.

The 2nd attempt at the Guinness' world record for the largest life drawing event is coming up soon!
Here are the details of this event.


Tuesday 9th October
at
GREEK CLUB
 29 Edmonston St. South Brisbane

6pm for 7pm start

$10 entry
(includes drawing pack + Art Shed voucher totalling $20)


TARGET: over 1000 !
 
tell everyone
 
ART GROUPS & STUDENTS (over 16)
 
welcome



WANTED 
A journalist is looking for World Record Life Drawing participants who live in any of these postcode areas: 4035, 4036, 4037, 4054, 4055, 4500, 4502, 4503, 4520, 4521. Those interested in being part of the story please email Dr Manny: manuel@circlegallery.com.au












以前に、このブログで紹介したヌード・デッサン会ですが、これを運営している"Art Shed Brisbane" http://www.artshedbrisbane.com.au/ が、2回目のギネス・ブック記録に挑みます。

今回は1,000人越えに挑戦する意気込みです。

正直言うと、人が集まりすぎて落ち着いて描けるのか心配ですが、時々は"お祭り気分を味わう"という意味で、こんなイベントもありかもしれません。

しかし、こういうイベントは日本では全く実現しそうにないので、とても興味深く感じます。
ここブリスベンでは、アートは鑑賞するだけではなく 積極的にそれに参加しようとする気概に溢れています。

昨年の年末から3ヶ月間程、ブリスベンのGOMA(Gallery of Modern Art)で アンリ・マティスの素描展が開催され 大盛況でしたが、そのタイミングとこの参加型のイベントがうまくマッチして、本当に大勢の人々がドローイングの魅力の虜になったようです。

5年程前にぼくがこのクラスに参加したときは、30名程の人数しかいない こじんまりとした雰囲気でしたが、このところ通常の週1回のクラスでも常時100名以上は参加しています。

世界に向けて、こんな芸術を愛するユニークな都市として イベント発信をするのは、凄く誇らしいことですよね!

こちらはテレビのニュースで取り上げられた、前回の挑戦の模様です。
http://www.vision6.com.au/download/files/09246/1765425/MediaClips_ASB01_ArtShedBris_9NewsBRS_07Mar2012_DrawRecord.wmv

10月9日(火)にサウスブリスベンのグリーク・クラブで行われます。
参加費用は $10です。
開場は6時、スタートは7時から。

ブリスベンのお近くにお住まいの方は、この素晴らしいイベントにぜひ参加してみませんか!


※上に掲載した2枚のドローイングは、ぼくが先日のクラスで描いた作品です。
時間:15分
サイズ:29.7cm × 42.0cm
水彩紙に、水性ボールペンと水彩ウォッシュ


2012-07-13

Making a Piñata! ピニャータの作り方


The other day, for the very first time, I tried making a Piñata for my 6 year-daughter's birthday Party.
I've never heard of this before living in Australia.
If you are invited a kid's Birthday party in here, you'll see this enjoyable ceremony of breaking a Piñata.

The piñata is most strongly identified with Mexico.
http://en.wikipedia.org/wiki/Pi%C3%B1ata
Piñatas are similarly popular in a number of other Latin American countries as well. They have also become relatively popular in the United States as well.
So, obviously the piñata in Australia is influenced by the US.

By the way, In Japan, a similar game called suikawari is played where a watermelon is used.
Normally, it's played in summer time on the beach, and we share it together.

I decided to make a piñata in a traditional way this time.
The Mexican Catholic interpretation of the piñata rested on the struggle of man against temptation.
The seven points represent the seven deadly sins. (The currently recognized version of the sins are usually given as wrath, greed, sloth, pride, lust, envy, and gluttony.)
The pot represents evil and the seasonal fruit and candy inside the temptations of evil.
As the participant beats the piñata, it is supposed to represent the struggle against temptation and evil.
When the piñata breaks, the treats inside then represent the rewards of keeping the faith. (Sounds good!)

Why don't you enjoy making a Piñata for your kid's next birthday party.
When you see the moment of breaking a Piñata is just incredible!
(Don't buy one from the shops... they don't break beautifully.)

How to Make a Piñata
http://www.wikihow.com/Make-a-Pi%C3%B1ata

風船を膨らまして その上から小麦粉の糊で新聞紙を貼り 乾燥させる

Tear some newspaper into strips, 1 inch or 1 1/2 inches wide.
Smear these strips with the flour glue to make papier-mâché.
Lay down strips all over the balloon until it is completely covered in a thick layer of papier-mâché.

You will need to complete this step 3 or 4 times until the piñata is hard and durable. Let one layer dry until most of it is consistently hard before adding the next layer.



先日、ピニャータ作りに初めて挑戦しました。
娘の6歳の誕生日会に間に合うように準備しましたが、天気が悪く乾燥するのにかなり日数がかかり、やっとギリギリ間に合いました。
ぼくは、オーストラリアで初めてこの"ピニャータ"なるものを知りましたが、娘の友達の誕生日会に呼ばれる度に、目にするようになっていました。

ピニャータをWEBで調べると、長い歴史があり、個人的にとても興味が湧いてきました。
起源には諸説あるようですが、現在の形になったのは16世紀以降にメキシコに伝わってからだそうです。
http://www.mexconnect.com/articles/459-history-of-the-pi%C3%B1ata

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BF

それが米国へ広がり、その後ここオーストラリアにも波及したのでしょう。
日本でも近年認知されていますが、そんなに一般的ではないようですね。
日本には、皆さんご存知の"スイカ割り"がありますが、ピニャータはこれに少し似ています。 

最近はピニャータの形も様々なものがあり、市販もされています(叩いてもなかなか壊れない!)。
今回、手作りに挑戦してみようと思い、どうせ作るなら伝統的なものにしたかったので、WEBでいろいろ調べてみました。
参考の一つにしたのはこのサイトです。
http://blog.goo.ne.jp/lychee_mx/e/95bad38f5d8a63b7adccffe1119b988e

メキシコでは、キリスト教の考え方に倣って、徐々にピニャータにもそれなりの意味が与えられたようです。
本体の器 = 悪魔の象徴
器から出た7つの円錐形の突起 = カトリックの定義する人間の7つの原罪(傲慢・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲・嫉妬)を表す

目隠しをして同じ場所でグルグル回されて、皆の声援の中 ピニャータめがけて3回 棒で叩くことが出来ます。
最終的に本体を叩き壊すと、中からたくさんのキャンディが飛び出してきます。
この叩き壊すこと自体が悪魔に打ち勝つ行動的象徴となり、見事に神への信仰(?)を遂げた者が "おいしい見返り"= キャンディを得られるのです。


散らばったキャンディへ ピラニアのように群がる子供たち

割れた後の 無残なピニャータ

今回は、割れるタイミングもバッチリで、それはもう大成功に終わりました。
子供たちも大喜びだったので、時間をかけて作った甲斐がありました。
実は、失敗した時のため、市販のピニャータも用意していたのですが、嬉しいことにそれは今回使わずに済みました。

子供さんのいらっしゃるご家庭の皆さん、手作りのピニャータにぜひ挑戦してみてはいかがでしょう?
市販のものに比べると、その壊れ方は感動的です!

楽しそうな子供たちの笑顔が浮かんできますね。

2012年 7月 13日(金)

2012-07-05

1Q84 - A Letter to Ms. Y (Yさんへの手紙 - 村上春樹『1Q84』/空気さなぎの解釈)



How are you?

After the long rain about a week, I'm enjoying this lovely weather under the blue sky.
What a beautiful winter season in Brisbane!

It's been a while since I updated this Art Blog.
I've been painting the Story Bridge again and I just finished it.
I added the moon in the painting inspired by the novel "1Q84" .
This is the typical crescent moon in Brisbane looks like a dish.
We never see this angle of the moon in Japan.
When I saw this shape of the moon for the first time in here, I just had a feeling something is wrong!

A while ago, I unexpectedly met a person again on e-mail after 27 years!
She saw my painting on the web by chance, she also found my Art Blog and e-mailed me.
We first met in Tokyo in 1985.
I was just reading Haruki Murakami's novel "1Q84" at the same time she e-mailed me.
This is the part of the letter I e-mailed her about 2 months ago.

Spoilers ahead!
If you don't mind that, then read after highlight the text to read it (colour inverting).
If you don't read Japanese, please don't worry about it.




みなさん、お元気ですか?

先週の1週間に渡って降り続いた長雨の後、雲一つ無い青空がここブリスベンに広がっています。

久しぶりにブログを更新します。
今回の新作は、またもストーリー・ブリッジ。
先日読み終えた、村上春樹氏の"1Q84"に触発されて、画面上に月も加えてみました。
この三日月の傾き具合は、ブリスベンでよく見られる角度なのですが、日本では全く見られません。
ぼくは、この角度の三日月を初めて見たとき、とても違和感がありました。
オーストラリア人に三日月を描かせたら、きっとこのお皿みたいに描くでしょう。
日本人だったら、もう少し立てて描きますよね~、花王のマークみたいに。

さて、少し前になりますが、ある方と27年ぶりにメール上で再会することができました。
Yさんとぼくは、丁度この小説の設定の時代に仕事場を通じて知り合っています。
Yさんは、ネット上で偶然にぼくの絵を見かけられたそうです。
そしてぼく宛にわざわざ連絡をしてくださいました。
アート・ブログを始めて良かったと本当に嬉しく思います。

以下の手紙は、今から2ヶ月程前にぼくがYさんに宛てて書いたものの一部です。
小説を読んだ皆さんとも共有したかったので、Yさんには了解を得て、ここに公開します。

※注意: この先、1Q84についてのネタバレがあります。 
大丈夫な方はドラッグ(反転)して読んでください。
最後部には、この絵の説明などのコメントを載せていますので、反転部分を読まない方は飛ばして下さいね。

Yさん


お元気ですか。
こちらはめっきり朝夕と冷え込む季節になりました。
でも、日中は暖かいのでとても過ごしやすく、晩秋から初冬にかけてのこの時期はぼくの大好きな季節です。
先日は印象深いメールをありがとうございます。とても深く何度も読ませていただきました。それから、ぼくのブログについても触れていただいてとても嬉しく思います。

さて、先日やっと1Q84を読み終えました。
実は、Book 1では物語にあまりリアリティがなく感じて、そんなにはのめり込めなかったのですが、Book 2からは、それまで伏線だった話がどんどん互いにリンクしはじめ、読み進む度に面白くなり、さらにちょうどその頃、偶然にYさんからご連絡をいただいたこともあって、そこから先は、小説の世界にどっぷり浸かりながらBook 3まで読み終えました。


読み終えての感想ですが、さすがに人気作家らしい読みやすさと、まるで映画を観ているかのような美しい作品構成でした。
ただ、あまりにクールでその軽快な描写に騙されてしまいそうでしたが、読者への問題提起は相当に深いものを感じました。
その後ぼくは、村上春樹氏が小説家である自身について『虚構を借りて真実を語る者』と表現していたり、さらに「考えを読者と分かち合うことによってのみ自分が存在している」と話しているのをYouTubeで観たりしました。
今や彼の発したメッセージは、現実に世界中の読者によって共有されてますよね。
40ヵ国以上の別の言語に翻訳されているらしいですから、凄いですね。
ぼくなどには想像もできませんが、本人には信念を世界に発する相当な高いレベルでの自覚と責任感があるのだろうと思います。

ぼくは、小説を含め様々な芸術に接するときに、あまり作品自体を分析することに惑わされずに(元来分析好きなのですが...)、その作品が自分に訴えかける真実とは何かという命題について、これまでの自分が生きた経験をその作品に重ね合わせて考えたいと思っています。
これは誰もがその人にしかできないという考察ですから、普遍性のある方法ですよね。
そして、これは僕自身が作品を創るときにも心がけています。
世の中の自然や創造物に接したとき、自分の中で沸き起こる”心が揺さぶられる現象”(好き、嫌いに関係なく)に
自分なりの見解を持つこと。
その意味を考えるプロセスがとても重要だと思います。
だからこうやって小説の感想を書くことなどは、とても意味のあることだと感じます。

ぼくは絵描きの端くれですが、また同時に一般の生活者として自分なりにある一定のフィルタを通して世界を見ていると思います。
それをできるだけ社会の観念を取り去った状態にまで見る目を昇華させて、作品づくりに取り組みたいと思っています。
それはなかなか難しいのですが、描きつづけることによってのみ、突破口が開けるという感覚があります。
そして何かを掴み、画面に表現し、社会へ向けて発信するとき、意識するしないに拘らず何らかの強いメッセージが作品に込められていると確信します。

芸術家には、ものごとの真実のある側面を社会に投げかける重要な役割があるとぼくは考えます。
世の中の大多数の人々が生きていくために自由に表現できないことでも、しがらみから独立している身なら世の中へ向けて、自分の心からの考えを自由に発信できます。
自分が発したことは、ほとんどの場合自分で責任が取れるからです。
もちろん、真実は一つだけではありませんし、多数の芸術家の作品には個々の生きざまによってそれぞれの断片が自然に表現されるものだと思います。
ただ、勇気と覚悟と志をもって、事に当たる必要があります。
ぼくは世の中に対して、できるだけそういう姿勢でいたいと思います。

さて、Yさんが話しておられた、空気さなぎの解釈ですが、本当にこれは難解ですね。以下は僕なりに考えた見解です。
まず小説に出てきたリトルピープルの説明ですが、ぼくはリトルピープルとは、この世に存在する、思想における善悪の象徴のようなものではないかと考えました。

西洋思想の善悪の象徴:
ギリシャ的4元徳(思慮と叡智・正義・忍耐と勇気・節制)
カトリックの定義する人間の7つの原罪(傲慢・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲・嫉妬)

東洋思想の善悪の象徴:
儒教の八徳(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌)
仏教の煩悩(108も!)

世界中にはまだその他の思想が山のようにありますから、まるで誰が読んだとしても、その人がリトルピープルをイメージしやすいように考えてあるかのようだとも思いました。
『知覚するものが空気さなぎの中のドウタ、それを受け入れるのが作らせた自分であるマザ。』
もしそうであれば、彼らが作る空気さなぎの中には、それぞれの我々個人が見なければならない幻覚が入っていることになります。
『幻覚も信じれば本物になる。』
こう考えると、我々は幻覚を信じながらそれぞれの作り物の世界で生きて、そして死んでいく存在なのかもしれません。
我々ができることは、この命を懸命に生きて、それをほんの少しだけ良いものにして、次世代の命に繋げてゆくことなのでしょうか。
我々は誰でも懸命に生きるための”生きがい”が必要ですよね。
もしかすると、その”生きがい”が空気さなぎの中にあるのかもしれません。

ところで、『空気さなぎ』の本があったとしたら、実際に読んでみたい気がします。
そうすれば、もう少し良く分かるかもしれませんね。

最近になって、オーストラリアでも1Q84の翻訳本が発売され、とても話題になっています。
オーストラリアでの宗教はキリスト教が主ですが、これがカトリック系とプロテスタント系に新興宗教やカルトまで合わせると、もの凄い数の宗派がこの国に存在します。
それに加えて多民族国家ですから、その他の国々のキリスト教も数多く共存しています。
さらに、イスラム教やヒンドゥー教や仏教があり、創価学会の支部まで近所にあったりします。エホバの証人の方々は時々自宅へ訪問してきます。
少し脱線してしまいましたが、この小説の青豆におこる処女懐胎(特殊懐胎)について、当然のごとくキリスト教の母体国家の人々は、新約聖書の中に出てくるマリアの処女受胎を連想する様です。

私の妻は、スコットランドのプロテスタントが先祖の家系なのですが、本人はもう教会には礼拝には行きませんし、彼女の両親や兄弟も同様に宗教に対してそれほど強い信仰があるわけではありません。
ただ、オーストラリアの社会全体にキリスト教的なものの考え方が定着していますから、一般的に日本人からはだいぶ ものの捉え方が違います。
主体性(西洋)と協調性(東洋)がそれぞれ相反する見方の主な代表例だと思います。

妻の誕生日が6月の上旬なので、1Q84の英語版をプレゼントしようと思っています。
彼女なりの感想を聞くのが楽しみです。

この小説を読んだことによって、そして現実にYさんとの思いがけないメールでの再会によって、もう一つしまい込まれていた、ある記憶がリアルな感情とともに蘇って来ました。
それは1985年当時、新宿のSビルで一緒に働いた女性に恋をしたことです。C.Tさんですが、Yさんは彼女のことを憶えておられるでしょうか。
彼女との出会いは、その後ぼくが生きる上でとても大きな影響を受けた出来事の一つになりましたから、今でも強烈に印象深く思い出されます。
一方的な片思いでしたが、彼女はその当時、大学浪人生だったぼくの生きる心の支えでした。
彼女が米国に旅立つ時にぼくに言った『生きていれば、またどこかで会える』という言葉はもう叶うことは無いかも知れませんが、きっとどこかで幸せに暮らしているだろうと信じています。そしてまたそう祈っています。

すみません、長いメールになってしまいました。

最後に、家のベランダの軒下に棲むポッサムのことですが、時々娘と一緒におやつ代わりにリンゴを切って与えています。
とても喜んで、おいしそうに食べてくれます。
それから、家族同様に一匹の雌犬も飼っていますよ。
名前はシェルビーといいます。
中型犬ですが、とても甘えん坊です。
最近は夜中に寒いので、一緒にベッドで寝ています。
Yさんも、わんちゃんと一緒に暮らしているんですね。

それでは、お元気で。
日本はこれから新緑が眩しいとてもいい季節ですね。
また、メールでいろいろお話ししましょう。
おやすみなさい。

緒方 慎二

掲載した絵のタイトルは、"Story Bridge with the crescent moon"です。
サイズは、47.4cm×70.8cm。

最上部のものは、ボールペンでの一発描きの段階です。
思ったよりかなり時間がかかりました。
着色は、水彩に加えて今回アクリル絵の具の蛍光色も使いました。
画像ではあまりライトアップの感じが出ていないのが少し残念。

今は目の状態が思わしくないため、液晶テレビ画面に写真を映して、それを見ながら度数の高い老眼鏡を掛けて描いています。
6月に予定していた日本でのレーザー近視治療の再手術は、来年の1月に持ち越されました。
もう暫く、野外でのスケッチはお預けです。
スタジオのみの制作は、この素晴らしいブリスベンの気候の時期には本当にもったいないですよねぇ。

2012年 7月 5日

2012-05-03

Do You Know "Nukazuke"? ぬか漬け始めました


I've just started making Japanese traditional pickle called "Nukazuke" recently and I'm enjoying making from various kinds of vegetables and those taste really really good.

If you never heard this before, I'll show you the article of this wonderful technique from Wikipedia. http://en.wikipedia.org/wiki/Nukazuke

If you're interested in Japanese traditional culture, this is one of the most popular things and maybe you have a opportunity having this pickle in authentic Japanese restaurant, but in Japan, people doesn't make their own home-made pickle in every house these days any more.

It's almost dying art in the home but it is still commonly made by chefs and commercially... bit sad.

I can say I never think that I would have done this if I was still living in Japan.
This is one of the ways to show my respect to the Japanese traditional culture.

"Home is where the heart is".

Hometowns should be thought of from afar,
while singing a sad tune.
Even if one should be down and out 
and reduced to begging in a foreign land,
one should never return.
Alone in this town at twilight,
I never think of my hometown without growing teary.Taking these words to heart,
I shall go back that long distance to the city. 
I shall go back that long distance to the city. 

Muro Saisei, A Strange Landscape(II) http://en.wikipedia.org/wiki/Mur%C5%8D_Saisei


※ The drawing on the top is from the Tuesday's session (Just Draw!) this week.
 What do you think?


最近、ぬか漬けを始めました。

実は、ぼくの知り合いの方が日本で数年間暮らすことになり、ぬか床をそのかたから先日譲っていただいたのです。
手入れが行き届いた素晴らしいぬか床なので、きちんと責任を持って引き継いでいきたいと思います。

早速、大根、きゅうり、かぶ、茄子、にんじん等を漬けてみましたが、とてもいい味です。
米を食べる回数が以前よりも増えました。

丁度利用している無農薬野菜の販売業者http://www.foodconnect.com.au/の注文リストにオーガニック玄米http://brisbane.foodconnect.com.au/groceries/grains/があるので、もっとも多い3kg($20)を時々注文していたのですが、今回は大量に注文したいと直接問い合わせてみたところ、20kgが$67と割安だったため早速購入しました。

これからぼくのオリジナルのぬか漬けの味が出せるように、いろいろ試行錯誤をしてみたいと思っています。

先日、妻に勧められオーストラリアではよく売っている、ビートルートという包丁で切ると鮮やかな赤紫色の汁が滴る、かぶの仲間の根野菜を漬けてみましたが、意外においしいという感想です。
また、こちらで採れる様々な食材を試してみたいですね。
今のところぼくが一番おいしいと思うのは、きゅうりと赤かぶです。

ぬか漬けがお好きな方は、お声をかけていただければ喜んでお分けいたします。
ブリスベンでぼくに会える方のみになりますが...

しかし、『故郷は遠きにありて思うもの』 とはよく言ったものですね。

 ふるさとは遠きにありて思うもの
 そして悲しくうたうもの
 よしや
 うらぶれて異土の乞食となるとても
 帰るところにあるまじや
 ひとり都のゆうぐれに
 ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて
 遠きみやこにかへらばや
 遠きみやこにかへらばや 

 

 室生犀星「小景異情その」より http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E7%94%9F%E7%8A%80%E6%98%9F


ぼくが日本で住んでいたなら、自分でぬか漬けを作ろうとはあまり思わなかったでしょう。
こちらで交流のある日本人の中には、様々な「衣・食・住」に関する日本的なモノを自家製で創る人が以外に多いのです。
皆さんもおそらく、日本にいる時のように欲しいものが簡単に安価で手に入らないため、必要があっての場合も多いのでしょう。
そういう方々からとてもいい刺激を受けながら、日本の伝統的な”ものづくり”を自分なりに学びながら生活の中に取り入れていきたいものです。
何ともアートフルな生き方ですよね。

今思い出しましたが、 ぼくは将来自分の庭に『水琴窟』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E7%90%B4%E7%AA%9Fを創るのが夢です。
これについてはまたの機会に書いてみたいと思います。

2012年 5月 3日


※ 今日掲載したドローイングは今週のセッションで描いたものです。いかがでしょう。



2012-04-18

Just Draw! ヌードデッサン会に参加しませんか?


I've been joining this life drawing session in Brisbane since 2007.
The artist, Dr Manuel Petavrakis (Dr.Manny) organizes this art session every Tuesday evening at the Brisbane State High School's art rooms called the "Art Factory".
I quite like this atomosphere with nice music and people who love drawing.
If you interested in this session, it cost only $10, so please join us!

もう、通い始めてから5年くらいになります。
週に1回ですが、とても集中してまた楽しみながら描いています。
今までのぼくのドローイング作品がこのブログでもご覧になれますので、お時間のある方は是非どうぞ。http://gatashan48.blogspot.com.au/2012/01/nude.html

毎週水曜日の夜、7:00pm~9:00pmの時間帯にサウス・ブリスベンにあるステート・ハイ・スクールのアート・ファクトリーの1Fで、 大人なら誰でも自由に10ドルでヌード・デッサンが出来ます。
一回のセッションに通常3名の素晴らしいモデルさん達が、それぞれ3つののセクションでポーズをとってくれています。
モデルは男性も女性もいて、それぞれの体や表情には世界中の様々な国のバックグラウンドを感じるため、大変描き応えがあります。

セッションの参加者の男女比は、ほぼ同じです。
学生から年配者まで幅広く、毎週80人以上が熱心にそれぞれの画材やスタイルで参加しています。

このセッションの主催者はアーティストのマニュエル・ペタブラキス(通称:ドクター・マニー)さんですが、彼はブリスベンで有名なArt Shedという画材店のオーナーでもあります。http://www.artshedbrisbane.com.au/Art-Classes-Brisbane?layout=calendar
http://www.truelocal.com.au/business/just-draw/west-end
もし興味のあるブリスベン近郊にお住まいの方がいたら、気軽に参加してみてください。
画材とスケッチブックさえあればOKです。
とてもいい雰囲気で、いい音楽を聴きながら、本当に豊かな時間が過ごせますよ。

※ The Drawing is which I drew last night's session.
掲載したドローイングは、昨夜のセッションで描いたものです。

2012-03-28

Talking about My View of Health 尿療法の効果やその他の健康法について




Since I was a kid, I have suffered from complex health problems, like many other people have.
Only a few people manage to live normally through their whole life without the help of the medical treatments we have available to us today.
Some people (including me) might have already died at an early stage of their lives... this could have happened.
So I guess we must say that we already depend a lot on western medication for our health.

My point of view about health is that we have to realise what we see would be better choice for our future medication.
Because, current western type medical system is gradually breaking down.
I think we can start to keep seeing deeply, thinking wisely and actually doing it each one of us with our body and soul.
This is mainly for our descendants.
We can start think about good quality of life and wellbeing.


今日は、絵に関する事柄とは少し離れたことについて話をしようと思います。

ぼくは、子供の頃から最近までいくつかの病気(=正常な生活を妨害する健康に関する事柄)に悩まされて来ました。
具体的に言うと、目(強度近視)、鼻(アレルギー性鼻炎)、歯(虫歯)の問題です。
『何だそんな事か』と言われそうですが、ぼくを含め、今日の我々の健康に対する見方がいかに医療機関任せなのかということが分かります。
世の中にはこれ以外にも肥満、体の凝り、アトピー性皮膚炎、アルコール依存症、うつ病、摂取障害、排泄障害、不眠症... などの健康に関する社会問題があり、数えればきりがないどころか、これからも新たな問題が増えつづけるでしょう。
これからの我々は、自身に責任をもってこの生活習慣病などから始まる様々な疾病やその他の心身の健康問題に真正面から目を向けていかなければなりません。

我が日本国は、国民が生きてゆく上で最低限必要な健康保険制度を1927年に発足させ、1961年には完全普及されて国民皆保険が達成されました。
もちろん、ぼくも例にもれずその恩恵に浴して来ました。
間違いなく、誕生してからオーストラリアへ渡るまで、確実に日本社会にある意味守られて生きてきたと言えるでしょう。

オーストラリアでも最低限の健康保険は存在します。
ただ、それだけでは全く十分ではないため、この国では任意の健康保険にも加入するのが一般的です。
どんな社会に生まれていようとも、人間として健康に生きていくことは 我々の基本中の基本です。
もし、ぼくが違う環境で生まれていたならば、近視も虫歯も花粉症とも縁がなかったかもしれないし、またあるいは別の病気でとっくに死んでいた可能性もあります。

世界において医療に関する格差はもの凄くあるでしょう。
ただ、実際にこれは一長一短の側面もあり、一概に発展途上国だからいい人生が健康的に送れないということでは全くありません。
先進国だからこそ、環境の悪影響を受けたり、現代医療の犠牲になり、健康的な人生を送れないことが思いのほかあるとぼくは考えます。

それから、もう歯止めが効かなくなっている格差社会です。
持てる者が医療の優遇を受け、持たざる者が十分な治療を受けられなくなって来ています。世界的に見ると日本はまだいい方かもしれません。
主にその中で生きる我々は、将来の医療及び医学を再認識しなければならない過渡期に生きていると言えるでしょう。
ただ間違いなく言えることは、現在そして近い将来の世界の先進国と言われる国々、あるいは日本の中でも主に行われている西洋型の医療システムが、破綻してきているという事実です。
もう少し敷衍すると、ヨーロッパに発祥する資本主義や民主主義が行き詰まっているからだとも言えます。

前回、ぼくは海外に出て日本の素晴らしさを確信したと言いましたが、 まさに我々日本国民は東洋のリーダーとして、厳しい状況を太古から生き抜いてきているその智慧をもって、この世界の危機を救う役割を担える存在であると思います。
だからこそ、もう一度我が国の成り立ちを見直し、その素晴らしい価値観に自信を持って世界に役立てていかなければなりません。
一度何かで読んだ話ですが、歴史を見ると東洋と西洋の文明の力関係が、約800年周期で交代しているそうです。
もしそうなら、これからは東洋が文明をリードする時代になりますね。
西洋が論理性なら東洋は感性です。
人間の脳が右と左に分かれているように、次は本当に右脳が優位脳になる時代かもしれません。
そうやって交互に働き合いながら、我々は進化してゆくのでしょう。

なぜ絵描きのぼくがこんなことを話すのかというと、 ここオーストラリアに海外移住した2004年当時、医療システムが日本と比べ多少違って一般的に高額ということもあり、金に恵まれない絵描きとしては、いかにお金をかけずに健康を維持するかについて真剣に考えたことがあったからというのと、1年後妻が妊娠して、40代での第一子を授かることとなり、子育てのための体力や健康維持がぼくの切実な問題になっていたからです。
娘が成人するとき、ぼくは60歳を越えることになりますが、年相応に老いてゆくとしても、それなりに気力と体力は充実させたいものです。
ただ、日本に住んでいたならば、これから書く健康法のことはあまり考えなかったでしょうし、実行もしていなかったかもしれません。
試行錯誤はありましたが、実際に試したことで目覚ましい生活上の好転がありました。

まずその前に、健康を考える上で重要なことは何でしょうか。
『食事』と思い浮かぶ人がやはり一番多いと思います。
『環境』というのも大切です。
『運動』、これはよく言われますね。
『呼吸』、我々が生存するための根源的なものです。
『気持ちの持ち方』、 これがもしかしたら一番大事かもしれません。
人それぞれにアプローチの仕方も様々あるでしょう。

ぼくが最初に思ったのは、「何のために病気を治し健康でありたいのかを、具体的な理由と共に意識しなければ、意味がないだろう」ということでした。
因みにぼくの場合は、絵を描くため、それから子供を育てるためです。
絵描きを職業に選んだ以上、ある程度は不安定な収入を覚悟しなければなりません。
健康ならば病気の治療のためにお金を使わなくて済む。
それで可能な限り、お金を節約することにしました。
実は、オーストラリアに住み始める数年程前から酒とたばこはお金がかかるという理由で、もうすでに止めていました。

実際に健康を強く意識し始めたのは、2005年に子づくりを夫婦で真剣に考えた時でした。
一時期(その当時からさらに10年くらい前)日本でも少し話題になっていた『尿療法』をたまたま思いだし、ネットを使って調べて見たところ、お金を使わずに健康を維持できる昔から世界各地で行われていた方法であることがわかり、自分でも試してみることにしました。
ぼくは昔からある一定の事柄についてだけ異様に意志が強いというか、頑固というか、そんな性格があり、決めたことは何が何でもやり通すという妙な気質にも恵まれているため(そのせいで別の失敗も数多くありますが)、今回のお金を掛けずに健康であり続けるという目標は順調(?)に達成され、今年で早くも8年目を迎えます。

現在ぼくが毎朝実行していることは、以下の通りです。
自分の尿を口に含んだ状態で、1分程喉に留めた後、溜飲する飲尿療法。
片方づつの鼻の穴から尿を吸い上げ、口から出す鼻腔洗浄。
尿を使用した両眼球の洗浄。
尿を使用した洗顔。

もう今は習慣なので、あたりまえに行っています。全く苦にならないので、おそらく命のある限り続けるでしょう。
もちろん『尿療法』は現時点での科学的な根拠がまだ証明されていない代替療法ですから、効果があると少しは信じて行うことが前提です。
気になる方は書籍やネットで簡単に調べられますので、ご自由に。http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%BF%E7%99%82%E6%B3%95-%E9%A9%9A%E3%81%8F%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%93%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C-%E4%B8%AD%E5%B0%BE-%E8%89%AF%E4%B8%80/dp/4845411733/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1332770685&sr=1-1

実際に自分で感じている効果は、風邪を引いても症状があまり表に出ないことと、疲れ目でも充血が取れてすっきりすること、そしてこのオーストラリアの強力な紫外線の中でも肌がツルツルでみずみずしいと、特に女性から褒められることです(ぼくは男なのであまり重要ではありませんが)。
間もなく47歳を迎える現在、もちろん大きな病気をすることは、今のところ全くありません。
ぼくは人に勧めたりしないので、こういう人間もいるのだなと思っていただければいいのですが、もし本気でやりたい人がいるのなら、喜んでやり方は教えます。

近年はこの傾向が昂じて、一日二食療法も実行しています。おかげで内臓の調子が安定し、花粉症(ぼくの場合は主にハウスダスト)からも完全に解放されました。

さらに、一切の砂糖(加工飲料水、ハチミツ、ジャム、ドライフルーツも含む)を摂取しないことを決意して、新たに虫歯になることもなくなりました。
付け加えると、ぼくは睡眠時に口で呼吸する癖があります。
口の中が乾くと虫歯になりやすいので、駄目押しに口にテープを貼って寝ています。
その他、コーヒー、紅茶、緑茶も飲みません。
最近は乳製品(主に牛乳とヨーグルトが中心、バターとチーズは今でも時々料理に使用)をほとんど口にしないように生活していますが、おかげで胃腸の調子もさらに改善しています。
普段の食生活では、無農薬の玄米と野菜をとてもおいしくいただいています。
http://www.foodconnect.com.au/
玄米だけは高価なので、毎日食べられないのが残念です。
それから、野菜/穀物類と肉/魚の割合を7.5 : 2.5にしています。
どうしてかというと、人間の歯は75%が植物性食物の咀嚼、25%が動物性食物の咀嚼のために構成されているという、ある本の考えに共感したからです。http://www.amazon.co.jp/%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%96%B9-%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%81%8C%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%82%92%E6%B1%BA%E3%82%81%E3%82%8B-%E6%96%B0%E8%B0%B7-%E5%BC%98%E5%AE%9F/dp/4763196197
さらに、血液型ダイエットも取り入れています。http://www.amazon.co.jp/Complete-Blood-Type-Encyclopedia-Right/dp/1573229202/ref=sr_1_cc_3?s=aps&ie=UTF8&qid=1332770510&sr=1-3-catcorr

運動に関して言えば、この坂の多いブリスベンでよく自転車に乗りますし、週2回のジム通いでウエイトトレーニングもしています(現在は怪我で静養中)。
ぼくの運動に対する考えは、主に精神の安定を有酸素/無酸素運動によって得ることです。
ぼくは非常に短気な性格で、時々激情に駆られ怒りにストップがかからなくなることがあることを自覚しています。そういう余分なエネルギーを運動で散らさなければなりません。

最後に目の問題ですが、ぼくは小学校3年生から仮性近視で眼鏡をかけさせられ、その後強度近視(両眼共に0.02)に進行し、ずっと不自由な生活を送って来ました。
もし災害があって眼鏡が紛失してしまったら大変です。
意を決して、昨年の6月に東京でレーザー近視治療の手術(ラゼック)を受けました。
あいにく手術がうまくいかず、乱視が強く残ってしまったため、今年再手術をすることになっています。
再手術者の割合は全体の約1%で、運が悪く稀なケースに入ってしまいました。
でもリスクを承知で手術を受けましたから、トータルで考えれば、現時点でもプラスになったと思っています。
ぼくが子どもの頃からずっと患ってきた、目と鼻と歯の問題がやっと(ほぼ)解消されました。

これは不思議に思うのですが、オーストラリアでは特に子供の近視と花粉症と虫歯の割合が日本に比べて非常に少ないのです。
さまざまな理由があると思いますが、ぼく個人も実際に日本で育ってこれらに苦しんできましたから、とても興味深く感じます。
その代わりオーストラリアでは、『肥満』は全ての年代における社会問題です。
ぼくはこの『肥満』に関して言えば、ただ人種の違いによる外見に表れるだけの差だと思っています。潜在的な体へのダメージは、日本人もそう変わらないでしょう。
しかし間違いなく言えることは、砂糖の取りすぎです。
砂糖を使った食品は世の中に溢れています。
最近、砂糖は虫歯の原因ばかりではなく、近視の原因にもなるといわれています。
特に歯は、健康を大きく左右するもっとも大切なものの一つです。
咀嚼が十分に行われなければ、直接内臓に負担をかけます。
花粉症も内臓の働きが悪くなるために起こるといわれていますから、全ては繋がっているのです。

わかりやすく言えば、私たちの子孫の健康を守るためには、人工で精製した砂糖を極力取らないようにするのが一番の近道だとぼくは考えています。
この世にはありがたいことに果物というものがありますから、それを中心に食べていれば全く問題ありません。
しかし、現実的には子供に砂糖や人工甘味料を使用した食品を全く与えない事は、かなり難しいとぼくでも感じます。
もちろん、社会生活を送る上で多少の『毒』は必要だとも思っています。
それにしても、今の世の中にはそれが異様に溢れ過ぎています。
子供の健康は親の責任です。
ぼくには、自分が経験した病気や疾患を子供には経験させないという決意がありますから、安易に対症療法に走るのではなく、知恵を使って予防をすることに力を入れます。

日本においてはメガネやコンタクトレンズ、花粉症の対策商品、歯科・デンタルケア等の商業/産業ビジネスがもの凄い市場となっています。
新たに病気に対する解決策が発見されたとしても、既得権益側の力があまりにも大きすぎて、正しい情報がきちんと一般の国民に伝わらないという弊害が出てきます。
日本はこういった姿勢を早く正していかなければなりません。
全ては、昨年の東日本大震災に端を発した、人災とも言える様々な状況で明らかになっています。
この教訓からも我々は学ばなければなりません。

人生における食の楽しみを放棄してまで、健康になりたくないという意見がありますが、その考えはごもっともです。
当然、ぼく自身の健康法については、これからまだ改善の余地があると思っています。
ただ、一般的に言われる人生の半分以上をこうしてすでに生きてきて、口においしい人工的なものは、もう十分に楽しんだと思っているので、基本的に悔いはありません。
さらに、これは自分の絵を通じて、生き様を残すための願掛けのようなものですから、闇雲にしている訳ではありません。
ぼくの友人に完全な菜食主義の方がいますが、彼女の方が数段厳しさにおいては上です。ぼくは肉や魚は以前より量は減らしましたが、まだまだ食べますからね。
もちろん、家族や身近な人には全く押し付けません。
ありがたいことに、この ちょっとした変わり者を、ただ黙って見守ってくれています。
一応、ぼくは家族のためにもやっていると思っているんですけどね。

医療に関する個人的な意見や情報を長々と書いてきましたが、現在進行中の健康法も試行錯誤の中で自分に合わないものは当然今後淘汰されます。
結果的に全て自分の責任によって、決して後悔しない健康法しか、ぼくはこれからも選ばないでしょう。
ただ、ぼく個人で試していることは、自分なりに考えた結果、実践していることですから、他の人に無理に押し付ける気は毛頭ありません。
誰もが、自らの健康を自分なりにもっと深く考えるきっかけになればと思っています。

はっきり言って現在、一般の人々の健康に関しての意識は高いようでいて、実際にはまだまだ医療機関任せになっていると思います。
医療は社会にはなくてはならないものですが、医療従事者だけではなく、患者の側も今までとは違った意識で病気を見つめることで、 ならなくでもいい病気から自分を守ることができるだろうし、運悪く病気になったとしても、それを素直に受け入れて改善することができるでしょう。
自分自身が 己れの健康の最終責任者でなければ、誰が責任を取ってくれるのでしょうか。
自分の命は自分だけのものではないのですから、もっと健康に関して我々は真に目覚めなければなりません。
東洋医学などを中心にこれから目を向けるべき健康医学の分野は、すでに数多く存在しています。
医療従事者からも、現在の医学や医療の限界を示唆する発言が目立ってきています。
病気を部分的に治療する事よりも、からだ全体を考えた治療がより良い事は、周知の事実です。
具体的には早期発見から一歩進んで、発病しない生き方を提案する智恵が今から特に必要になってきます。
簡単にありふれている、目や鼻や歯の問題も氷山の一角で、医療全体を根本的に見つめ直さなくてはなりません。
対症療法ではない、新たな医学の方向性も同時に探ることが大切です。
それは、きっとぼくたちの子孫にとって大きな財産になるはずです。

今申し上げたことは問題提起ですから、ご質問や持論、異論、新たな情報がある方は遠慮なく是非コメント欄へ内容をお寄せ下さい。

2012年 3月 28日(水)


※ Cape Leveque is the northernmost tip of the Dampier Peninsula in the Kimberley region of Western Australia.
冒頭に載せた絵は、西オーストラリア州の北部に位置するレベキュー岬です。
天国に一番近い場所として多くの人の心を惹きつけています。



2012-03-12

2011 (皇紀2671) 年 3月 11日(金) 午後 2時 46分


今日は、私たち日本人にとって特別な日です。
一年前の2011年3月11日、未曾有の自然災害でしたが、実はそれ以上にこの国を祖国とする私たちにとって、これからの生き方自体を問われる出来事となりました。

自問自答し、ぼく個人も生き方が変わりました。
一番大きかったきっかけは、自分自身が海外で初めて生きてみて「日本人」であることを強く感じさせられたある出来事からでした。
それはあの震災後、娘が通うブリスベンの小学校で、全校を挙げて開いていただいた、日本への義援金チャリティの催しでした。
オーストラリア国民から日本へ向けた、真っすぐな思いやりの心に接し、ぼくは強く胸を打たれました。

全校集会での校長による克明な当時の日本の状況説明から始まり、生徒からは東北の被災者に向けたメッセージの入った大きな折り鶴を、もうお一方の日本人と共に代表でいただきました。
準1年生から7年生までの生徒(現行では8学年)はもちろん、多数の職員や保護者も出席する中で、ぼくはお礼の挨拶をしながら、溢れ出る涙を止められませんでした。

日本を代表して、その思いに答えなければならないと感じました。
そのためにこれまでの自分の生き方を改め、少し大袈裟かもしれませんが、海外で生きる日本人として恥ずかしくない人間になろうと決意しました。
いただいた折り鶴は、福島県いわき市の被災したある小学校へ直接届けることが出来ましたが、その時、小学校の校長先生にいろいろなお話を伺うことで、日本人としての大切な「絆」を自覚しました。現地へ行くことが全てではありませんが、少なくとも直に足を運ぶことがどんなに重要なのかが分かりました。

実は、東日本での震災の2ヶ月ほど前、ブリスベンが40年ぶりの大洪水に見舞われ、地域の人々同士の団結がどんなに大切かを身に染みて感じていました。
それまで人見知りが激しく、人と交わることを極端に避けてきたぼくは、ブリスベンの地域コミュニティに溶け込むことも出来ませんでしたが、洪水後に片付けのボランティアなどをしながら、勇気を出してできる限り社交的になろうと努めていました。
そこに今回の震災が起こり、オーストラリアに住んでからそれまでは、日本人との接触も僅かしかなかったのですが、最近は日本人を見かけることがあれば、こちらから話しかけるようになりました。

海外から日本を眺めれば、現地との比較が容易にできるため、国内からは見えないものも見えてきます。良い事も悪い事も両方です。
ただ、個人的には海外移住後、日本の本当の良さを初めて確信した(それが何かは次回に持ち越します)こともあって、震災後は特に日本の為になる生き方をしたいと思っています。

心がけていることはただ一つ、気持ちを「誰か」(あるいは場合によって「何か」)と共有すること。
それは何のためか... おそらく自分の次の世代の日本人のため。
ぼくにとって日本人であることはとても重要です。そのために新たに勉強もしなければなりません。国際人であるための、必要最小限の資質を持つ日本人ではまだないと自分自身を省みて感じます。
そうあることが、現在お世話になっているオーストラリアという国への真摯な恩返しになると思います。

絵を描くときも、自分が描く絵であることに固執し過ぎずに、自分をしっかり定めて周りと自然に協調できれば、偶然にいいものが出来上がる気がします。自分で描いていながら「個」を越えた大きな流れの中で作品が出来上がる。これだったら、あまり構えずに画面に集中できそうです。

逆に言えば、歴史上あるいは現在のどんなに偉大な芸術家と自分とを比べても、同じ人間なのだから、気持ちの上では対等でいられます。
『芸術の神が降りてくる機会は、常に万人に対し公平である。』
常に芸術を創り出すことを考えながら行動し続ければ、そのチャンスに巡り会うことも多くなるでしょう。
共有する、あるいは自分を開いて他者と共感して初めて、何らかの感動が生まれるのかもしれません。
このブログで、自分の考えを吐き出すことも、誰かとの良き気持ちの共有となっていると信じます。

最後になりましたが、一周忌を迎えるにあたって、先の東日本大震災によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表し、ご遺族の皆様、そしてさまざまなかたちで被災された多くの方々に対して、心よりお見舞いを申し上げます。

2012年 3月 11日(日)

※写真は、昨年の6月に訪れたいわき市の小学校です。
実際にぼくが折り鶴を届けたのは、この学校に当時 間借りをして勉強をしていた、被災した別の小学校の生徒の皆さんでした。今年は本来の校舎に訪れたいと思います。

2012-03-01

Talking about My Style 緒方 慎二 - 絵の描き方について

 
One-take finish style = Acoustic Drawings

I am a so-called 'perfectionist', whether I like it or not.
In the past, every time I started a drawing/painting, it used to take me a long time to finish it. I erased my strokes all the time. My style was mainly a long-take finish style...
One day, I realised: If I don't erase anything then I can finish my art works so quickly!

I gave up using pencil for (rough) sketching for a while and drew with a pen instead.
All of a sudden, I found my concentration had increased and I was having even more fun than before!

Acoustic Drawings means every stroke you take on the blank canvas or paper is like an echo - just as you can't erase a sound in the air, this style means that every stroke I have made is recorded forever.

I still love the trial and error method using pencil on paper. it's really important training to maintain my skill and find the essence of the subjects I am drawing.

I admire Musashi Miyamoto the legendary Samurai who was also a great artist.
His fighting style with Japanese swords is called two-swords fencing.
He expanded his theory from its original use for fighting and self defence to encompass all aspects of our lives.
Offence and defence, input and output, myself and others etc. are united, creating a balance of good and bad, weak and strong. 

I have adopted his style because it allows me to train my ability to focus.
I accept my imperfections so I'm happy to leave a record of all my results (both good and bad) on paper. I will just keep drawing like this.

※ I'd like to share this painting with you.
I'd like to dedicate it to a person who once lived in Brisbane. He passed away recently and he was a captain of the "CityCat" ferries.


「一発描き」 = "アコースティック・ドローイング"

ぼくは、いわゆる「完璧主義」の傾向が強いタイプの人間です。
これまでは気の遠くなる程の時間をかけて作品を仕上げていましたが、それだけではいくら時間があっても、また幾つ命があってもぼくの絵を通じての「志」を達成することは出来ないと悟り、それまで多用してきた鉛筆を暫くの間、封印することにしました。

ペンを持って真っ白い画面に向き合うとき、鉛筆からでは出てこないような緊張感と集中力を自覚し、以前よりも純粋に絵を描く喜びを感じました。

スタイルに"アコースティック・ドローイング"(響く音のような描写)と命名した訳は、空間に音が一旦響けば、消すことが出来ないように、 白い画面に引いたストロークがずっとそのまま残る絵の描き方に挑戦したいという思いを言葉に込めたかったからです。
もちろん、今まで続けてきたじっくりと時間をかけて対象物を観察する目と、表現する技を鉛筆を使って磨くことは、ぼくにとって重要な要素であることに今でも変わりはありません。

剣豪として、また『五輪書』で有名な、ぼくが敬愛する宮本二天(宮本武蔵・1584?~1645)は、二刀流改め『二天一流』を兵法だけに止まらず、生き方の心構えを共に説きました。ご存知の通り、彼は芸術家としても数多くの優れた作品を残しています。
この流派のぼくの勝手な解釈を申し上げると、我々が様々な問題に対峙する場面で、解決策や打開策を望むとき考えなければならないのは、ものごとには必ず両面があり、それをあらゆる状況下で水のようにかたちに囚われず、その二つの要素が円を循環するように行き来することであり、条件が満たされれば、その効果が自然に発揮されるというものです。ここで忘れてはならないのは、両面は常に一体であるということ。
両面とは、戦いであれば攻撃と防御、実務であれば学習と実践...その他にも自身と他者など例を挙げればきりがありません。
従って『二天一流』は、我々の生きる世界において、おしなべて活用できる考えとも言えると思っています。日本的な「和」の精神、あるいは禅の「空」や「無」の精神にももちろん通じます。

ぼくの絵の描き方に「一発描き」のようなアウトプット的な即興性を加えたことで、今までのじっくりと時間をかけて磨いてきたインプット的な沈思熟考型の絵にも、本当にいい影響が表れて来ています。
でも、即興の絵は素の自分をモロに見られているような気持ちがするもので、なかなか勇気がいることです。自分を画面に晒け出すことに少しは慣れてきたつもりですが、まだまだその途上です。だから自分の作品は、必ずそのまま皆さんに発信し共有したいと思っています。
この『二天一流』の精神を意識しながら、それぞれのストロークに気持ちを込めて、これからもただ描き続けます。

※ 今日掲載したこの絵を、先日お亡くなりになったある日本人男性のために捧げます。
この方は"シティ・キャット"という名称で知られる、ブリスベン川巡航フェリーの操縦士でした。
タイトルは "Story Bridge and CityCats" 。

2012年 3月 1日(木)

2012-02-18

Official Opening Night & Artist Talk Morning Tea at Story Bridge Show

※Updated 2012-02-23  (追記しました)


Thank you very much for coming to the opening night last night.
10 artists brought their friends etc. to the gallery, it was so packed!
My friends and relatives also came along. I was so happy talking to each one of them. Specially, I am so appreciative to the people whom I met for the first time and gave me encouraging comments.

If you missed last night's show, the Robyn Bauer Studio Gallery's having another event 'Artist Talk Morning Tea' on Thursday 23rd February 10:30am.

Finally, I would like to say thank you to Ms Robyn Bauer, the owner of the gallery for this great opportunity.


昨夜は大勢の方々にお越しいただきました。本当にありがとうございます。
10名の作家が集う展覧会だったため、お客様もかなりの人数。
おかげさまで、とてもいい雰囲気のオープニング・ナイトでした。
他の作家とも随分顔見知りになりました。

お忙しい中わざわざお越しいただきました皆さまには深くお礼を申し上げます。
特に、初めてお会いするゲストの方々にも私の絵にたいする励ましのお言葉を多数いただきました。それは、それは本当に次の制作へ向けての力になります。重ねてお礼を申し上げます。

昨夜お出でになれなかった皆さまには、2月23日(木)10:30amよりアーティスト・トーク・モーニング・ティーのイベントが開かれますので、お時間のある方はどうぞいらっしゃって下さい、お待ちしております。

最後に、ギャラリーのオーナーであるロビン・バウアー氏へ今回の展覧会の企画、運営を心から感謝いたします。

2012年 2月 18日(金)




下の3枚の写真は、ぼくのカメラの電池が途中で切れてしまったため、ご来場のKさんご夫妻よりお撮りいただいたショットです。どうも ありがとうございました。





今日、2月23日(木)にアーティスト・トーク・モーニング・ティーのイベントが10:30amより開かれました。
展覧会場のロビン・バウアー・スタジオ・ギャラリーに出席したのは、ぼくも含めて3人の作家(参加した作家は全部で10人)だけでしたが、ゲストが過去のモーニング・ティーのイベントの中では最高の人数だったそうです。
ぼくの絵をわざわざ見に来ていただいた方も多くいらっしゃいました。この場をかりて深くお礼を申し上げます。
アーテスト・トークでは、皆さまにぼくの絵をご説明したり、それぞれの方々とも直接お話ができて、とても貴重な時間を過ごすことができました。

新たにUPした画像は、すでにご紹介した出展作品の額縁に収まったイメージです。
今回、沢山の方々から「フレームが素晴らしい!」とお褒めのお言葉を頂戴しました。
これらは全て、ウエスト・エンドの、いつも利用しているフレームショップから購入したものです。ぼくの絵もとても引き立ちました。 
The Framer Gallery West End  http://www.theframer.net.au

嬉しく思ったのは、多くの方々から『サイトの画像よりも実物を見ると、手描きの味わいが伝わってくる。』というような意味合いの言葉をいただいたことです。
ぼくが目指している「機械にはできない人間らしさが多く伝わる絵 」がこれからも描けるように精進します。
 今後は、日本の風景や建物や群像などをモチーフに加えて、新たな挑戦もしたいと思っています。
日本の伝統的な線を多用した表現方法を中心に、「大いなる遊びごころ」から偶然に出来上がる「本当のいい作品」に多く出会いたいという心境です。

2012年 2月 23日(木)


Story Bridge - Clouds over      pen and water colours on paper


Story Bridge - Static Structure       pen and water colours on paper


 Story Bridge - Walkway         pen and water colours on paper


Story Bridge - City Scape        pen and water colours on paper


Story Bridge - 1939         pen and water colours on paper



2012-02-01

STORY BRIDGE EXHIBITION 10 ARTISTS


Paris has the Eiffel Tower, Sydney has the Opera House and Brisbane has the Story Bridge...never heard of this? Me neither. Anyway, Brisbane's iconic Story Bridge is now the object of 10 artists' eyes.

Robyn Bauer Studio Gallery 
and Sculpture Gardens

 STORY BRIDGE EXHIBITION 10 ARTISTS
14 February-4 March
Craig Amos, Phil Bazzo, Gaye Cook, Kathleen Dempsey, Martin Edge, Evan Hollis, Grace Howland, Stephanie Morris, Shinji Ogata, Clare Treston
Official Opening: Friday 17th February 6pm
Artist Talk Morning Tea: Thursday 23rd February 10.30am

54 Latrobe Terrace Paddington QLD 4064
07 3511 6380
 Gallery Hours: Tuesday - Saturday 10.30 am - 5 pm

2月14日より上記の場所でストーリーブリッジをテーマにした企画展を開催します。
10人のアーティストによるバラエティーに富んだ作品にご期待ください。
オフィシャルオープニングとアーティストトークの催しへも是非どうぞ。


(以下ウィキペディアより抜粋)
ストーリー・ブリッジ: Story Bridge)はブリスベン川にかかるカンチレバー形式のである。ブラッドフィールド・ハイウェイ(15号線)の一部であり、カンガルー・ポイントからフォーティテュード・ヴァリーを結んでいる。 1932年にシドニー・ハーバーブリッジが開通する前に、クイーンズランド州政府がジョン・ブラッドフィールド英語版にブリスベンの新しい橋のデザインを依頼した。橋の名前はジョン・ダグラス・ストーリー英語版にちなんでいる。

1940年7月6日に、クイーンズランド州総督のレスリー・オーム・ウィルソンによって開通が宣言され、橋の建設を強固に支持し続けた公務員のジョン・ダグラス・ストーリーにちなみ名付けられた[2]。 橋のデザインはモントリオールにある1930年に完成したジャック・カルティエ・ブリッジ英語版に深い影響を受けている[1]。ストーリー・ブリッジは毎年開催されるリバー・フェスティバルを特徴付ける物であり、また毎晩ライトアップされる。2005年にブリッジ・クライミングが始まり、観光アトラクションとなっている。




作品のタイトルは上から順に
Story Bridge - Static Structure   pen and water colours on paper
Story Bridge - Walkway          pen and water colours on paper
Story Bridge - Clouds over       pen and water colours on paper
Story Bridge - City Scape       pen and water colours on paper
Story Bridge - 1939              pen and water colours on paper

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