Something Blue (A Wedding Portrait)

Something Blue (A Wedding Portrait)

2013-07-19

Painting a "Queenslander"       ”クイーンズランダ―”を描く




Hi, how are you all?

Today, I'm going to show you a painting of a beautiful house called "Queenslander".
This type of house is one of the most popular buildings in Queensland, Australia.
In addition, I believe this house with a fancy window style is "Ashgrovian".
 It's so cool living in hot summer season and also warm in winter if it has a fireplace.

My house is "Post War House" with no fireplace, but it's not too cold even in winter here in Brisbane city suburb.
If you live to the west of Brisbane in a slightly rural area, the temperature in winter there easily drops below zero degrees, so people need to warm their houses.

Recently, houses with fireplaces are decreasing.
Still, I suppose it's very nice facilities living in winter season.

Do you see this beautiful house with a chimney in the painting?
I think this house is going to be considered heritage in the near future.
I give thanks to the owner of this house for asking me to paint her house. 
    
Talking about this drawing/painting, I usually never use any draft drawing, for example with a pencil.
I always start directly to the paper with a drawing pen with ink.
I'm enjoying this kind of challenging style.
It make me focus strongly on the picture.

By the way, I like the lovely person walking in red shoes and a yellow bag.

 







皆さん、お元気ですか?

今年のブリスベンの冬は 思いのほか雨が多い様に思います。
変わりやすい天候は 時折スケッチの妨げになりますが、今回依頼のお仕事は 写真を元にスタジオで描かせていただきました。
本当は、現地で空間を共有しながら制作するのが最適なので、何時間かでもその場で描くようにしたいのですが、残念ながら今回は出来ませんでした。 
しかしながら、カメラを使ってちょうど雲間から差し込む日光を捉えることができましたので、それが最上段の完成画からも伝わるでしょうか?

この建物は”クィーンズランダ―” と言って、主にオーストラリアのクィーンズランド州でよく見られる典型的な住宅用設計の一つです。
高床式木造住宅で、天井が高く 夏場に涼しいのが特長。
 冬の寒い時期には当然底冷えがするので、暖炉が使えるようになっている家も多くあります。
海岸部周辺の都市部の郊外では、そんなに必要はありませんが、内陸部の土地では冬場は 気温が零下まで冷え込むため(典型的な砂漠気候) 、暖房の設備は必須です。

煉瓦の家や 最近の新しいタイプの設計もいいですが、ぼくは 自分も住んだことのあるこの ”クィーンズランダ―” がとても気に入っています。

さて、ぼくの絵は下書きを鉛筆などで行わないスタイル。
ドローイングペンなどのインクで直接描き進めます。
描き始めは大変な集中力を要しますが、それが描写の鍛錬に繋がっているような気もします。
時々失敗することもありますが、それもお愛嬌。
却っていい味わいになることも。

今回は、描線用に最近凝っている 薄墨の筆ペンを使用しました。
黒いインクよりも 描線にトーンがつけられるため、今回のようなモチーフには非常に使い勝手がいいのです。

ちなみに 赤い靴を履いた黄色いカバンのお嬢さんは、偶然写真に撮った実在の人物です。
おしゃれさんは 絵になるから好きです。


2013年 7月 19日(金)