Something Blue (A Wedding Portrait)

Something Blue (A Wedding Portrait)

2012-10-17

Here Comes Jacaranda Season! ブリスベンは今、ジャカランダの花が満開!


Early summer has come to Australia!
As I drive my car, it's really fun to see the beautiful Jacaranda blossoms down the roads everywhere in Brisbane.

When I sketch outside these days, sometimes I feel it's too hot to draw a picture standing under the sun!
I wish I can sketch another few weeks, because I got plenty artworks to do.
However, it's good for me eventually when I feel the atmosphere and my feelings directly appear on my paintings.


オーストラリアは、もう初夏の様相です。
ブリスベンを車で移動していると、あちこちで青紫の美しいジャカランダの花を見かけます。
ジャカランダはここクイーンズランド州はもちろん、遠く離れた南アフリカなどでもとても有名な花で、世界各地の温暖な都市や地域に広がっています。

Webの複数のサイトから、ジャカランダについて調べてみました。

Jacaranda mimosifolia (J.Ovalfolia)
ジャカランダ・ミモシフォリア(桐擬=キリモドキブルージャカランダ)
ノウゼンカズラ科ジャカランダ属の常緑高木で、学名は Jacarandasp(属の総称)。
原産地は中米、カリブ海、南米西部。アルゼンチン、ボリビア、ブラジルなどに49種ほどが分布。
ホウオウボク・カエンボクと並び世界三大花木の一つ。
花が非常に華やかなので、世界の熱帯・亜熱帯で街路樹として広く栽培される。
ジャカランダのもともとの意味は「楽しい歌」。花言葉は「栄光と名誉」。

日本でも、暖かい地方では見られるようですね。
http://www.tropical-nango.jp/Jacaranda.html

日本人ならこの花から桜の雰囲気を感じとりますが、桜と違って 咲いている時期は割と長く、大体2ヶ月は楽しめます。
ここブリスベンで、一番見頃の満開の時期は、ちょうど今。
桜並木ならぬジャカランダ並木を、ぼくも十分に満喫したいと思います。
ブリスベンなら、UQ(クイーンズランド大学)の並木の景観がおすすめです。


どうですか、いい感じでしょ?

公園などでお花見をするのもいいアイデアです。
日本酒やシャンパンにジャカランダの花を浮かべて楽しむなんていいかもしれません。
ただ、桜吹雪は後から臭ったりはしませんが、ジャカランダの花が散った後、よく現地の人たちは、時間が経つと微かに”猫のおしっこ”のような臭いがすると言います。
言われてみればそんな気もしますが、そんなにひどく臭うわけではありませんよ。

もともとこの樹木は、中南米が原産です。
近年は豪州の方針で、少なくなったネイティブの植樹を広げることが奨励されているので、残念ながら新たにジャカランダの苗木を植樹することはできません。
しかし、ジャカランダは間違いなくこの土地に定着し、人々に愛される樹木としてこれからも毎年我々を楽しませてくれることでしょう。

2012年 10月 18日


※トップに掲載した絵は、注文をいただき、昨日仕上がったばかりのストーリー・ブリッジとシティの景観です。
描いている時は、暑くて大変でしたが、そんな感じが伝わるでしょうか?

Story Bridge & CBD
40.5cm×58.0cm
Ink and Watercolour on paper


※ 前回の問題:「5枚の絵の中で、ドーサ引きの色紙は、さてどれでしょうか?
正解は「Glow Vine サリタエア・マグニフィカ」を描いた上から2番目に掲載した色紙です。
ドーサ引きのある色紙は、全く水彩が滲みませんでした。
 

2012-10-05

Painting on Authentic Japanese Paper 書画用色紙(和紙)への水彩の試み (追記あり)


The other day, I got a job from a Japanese tea master who lives in the same suburb (Tarragindi, Brisbane).
She asked me to paint on authentic Japanese paper pad which she has.
It's almost first time for me to do it, but sounds very interesting.

After I came back home, I started to paint it with my own way as usual. 
However, the paint spreads differently (much wider) from the water-colour paper pad that I usually use.
So I changed my mind and decided to just enjoy the feeling of it. 
You can recognise the effect of each painting, can you?

It's always exciting when you take on the challenge of trying something new.
I appreciate having such a beautiful opportunity this time.


















先日、同じブリスベンの郊外(Tarragindi)にお住まいになる 表千家のお茶の先生から、お持ちの書画用の色紙へ、何か夏らしい絵柄と冬らしい絵柄を描いてもらえないかとのご依頼を承りました。

早速 自宅へお預かりした5枚の色紙を持ち帰り、いつも通りに一気に描いてみたら、水彩絵の具の滲み具合が、通常使用している水彩紙(アルシュなど)と比べて随分違います。
引き続き、いつも使用しているラウニー製ハーフパン固形水彩絵の具で、紙質の違いを確かめてみることにしました。


通常、画用和紙は水彩紙(洋紙)に比べて液体の滲みが広がりやすくなっています。
今回、お預かりした書画用の色紙は、5枚中1枚だけがドーサ引きのものでした。


本画では、和紙への ”絵の具 滲み” を防ぐために、ミョウバンと(にかわ)の混合液である「礬水(どうさ)= ドーサ」を和紙に塗ります。
近年では、画用和紙や書画用の色紙などでも、あらかじめドーサ引きが施してあるものが市販されていたり、日本画で使用する岩絵の具の顔料にも、膠が含まれたものがあるので、表現のねらいによって紙や絵の具の選び方も変わり、使い方も様々です。
結局、あまり深く考えず滲み方の違いを楽しみながら、自宅の庭や近所から摘んできた草花などをモチーフにして仕上げてみました。

新しい試みはいつも新鮮です。
これから少し表現の幅が広がりそうです。
このような機会に恵まれたことにとても感謝をしています。

最後に...5枚の絵の中で、ドーサ引きの色紙は、さてどれでしょうか?
正解は、次回の投稿に掲載しますね。


※作品は上から順に、


Wild Iris(Fortnight Lily, Cape Iris)
ディエテス・イリディオイデス(アフリカアヤメ)
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:アヤメ科ディエテス属 常緑多年草
学名:Dietes iridioides
原産地:アフリカ(アフリカの東部、ケニアから南アフリカにかけて分布)

Glow Vine サリタエア・マグニフィカ 
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ノウゼンカズラ科サリタエア属 熱帯植物
学名:Saritaea magnifica
原産地:コロンビア


Hibiscus  ハイビスカス
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:アオイ科フヨウ属 熱帯植物
学名:Hibiscus hybrids (ヒビスクス)
原産地:ハワイ 

Camellia  カメリア(寒椿)
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ツバキ科ツバキ属 常緑低木
学名: Camellia hiemalis
原産地:日本


Camellia &  Dipping Cup for Soba (Buckwheat Noodles)
山茶花(さざんか)と蕎麦猪口
Size : 24.1cm × 27.2cm Ink & Watercolours on Japanese Paper Pad
科属名:ツバキ科ツバキ属 常緑低木
学名: Camellia sasanqua
原産地:日本